聖母会理事長の塩塚 俊子さんが聖母の丘で講和を行いました。
歴史と理念
職員一同、聖母会の歴史と理念、これまでの変遷について学ぶ貴重な時間を過ごしました。
聖母会の起源は1989年にさかのぼります。マリアの宣教者フランシスコ修道会の5名の修道女が来日し、熊本市花園町中尾丸の「中尾丸施療院」でハンセン病患者のケアを始めたことがその始まりです。
創立者であるマリ・ド・ラ・パシオンは、ハンセン病に特別な思いを抱き、中尾丸施療院を開設した宣教師ジャン・マリー・コール神父に後継者として招かれました。
当初、ハンセン病は人々に恐れられ、疎外される対象でしたが、そのなかである日、シスターが一人の女性の足を丁寧に洗いました。
この「ハンセン病者の足を洗ったこと」が聖母会の原点となりました。
そして、中尾丸施療院に加え、「待労院」、「こどもの家」、「養老院」などが次々に設立。
さらに戦後を経て、古い時代から新しい事態への転換で、新たな必要にこたえる事業が次々と開始されました。
現在、私たち「聖母の丘」はもちろん、「聖母ホーム」や「聖母病院」など、多くの施設で人々に奉仕し、喜びをもたらす使命に励んでいます。
未来への思い
聖母会の歴史は、必要とされる場所で、地域の人々と共に築かれています。
そして今も、私たちの手で形作り続けられています。
過去の知識が、現代を生きる情熱と思いに結び付き、私たちの歩みを支え続けますように。
【写真:真ん中の女性が塩塚理事長】